今回紹介するのは新井の棚田です。
場所は京都府北部の伊根の舟屋で有名な伊根町にある棚田です。
伊根の舟屋からは車で約10分かかります。
徒歩だとちょっと無理ですが自転車なら行けると思います。
そして、いきなりですいませんが、新井の棚田は今はもう存在しません。。。
理由は過疎の町なので棚田を耕せるような人出がもういないから。
日本全国に言えることですが、地方部では少子高齢によって耕作放棄地が年々増えているんです。
特に新井の棚田は一つ一つの田んぼの面積も小さく手もかかります。
”お米を作るという目的”から言えば、非効率なんですよね。
では何故行っていたのか?他の地域でも棚田はやっているのか?
それは、ある種の町おこしや観光的な要素が強いと言えます。
棚田は景色とみると、美しいので観光スポットとしては大変魅力的なんです。
また、棚田を地域一丸となって守っていくことで地域としての団結力が強くなっていく
という要素もあると思います。
伊根ではもう棚田は見れないの?
→棚田は見れませんが、棚田のような田んぼは見れます笑
というのも何を持って棚田と定義されているかご存知でしょうか?
実は、棚田の定義は農林水産省によると、
棚田とは
山の斜面や谷間の傾斜地(傾斜20分の1以上とします)に階段状に作られた水田のことを棚田といいます。棚田は「日本のピラミッド」といわれるほどの伝統・文化、美しい景観、教育、国土保全といった多面的機能を有しており、農業生産活動を主体としつつ、地域住民等の共同活動によって守られている国民共通の財産です。
棚田の有する多面的機能は、棚田保全の活動における様々な副次的効果として活かされます。例えば、棚田保全活動それ自体が、地域のコミュニティづくり、健康づくり、都市住民の癒やしとなるほか、教育・福祉等を目的とする他の活動団体と棚田を舞台に協働することで、相乗的に双方の目的を達成することができます。これらが多業化の可能性を拡げ、移住定住の促進にもつながります。引用元:棚田地域の振興について(詳しくは農林水産省ページへ)
傾斜の指定があるんですよね。
ようはなだらかな傾斜地だと棚田とはならないということです。
でも、見た目的にはそれほど大きくわかりませんし、なだらかであっても棚田と同じように綺麗な場所もたくさんあります。
実際、以前あった新井の棚田のすぐ近くに棚田ではないですが、きれいな傾斜にあった田んぼが今もあります。
それがこちら!
画像引用元:京都海道(https://kyoto-ocean.com/niinotanada/)
棚田ではないですがここでも十分美しい風景ですよね!。
伊根の舟屋にお越しの方は是非立ち寄ってみて下さい。
日本海の海とのコントラストがたいへんキレイですよ!
場所/〒626-0421 京都府与謝郡伊根町新井 Ⓟ無し。見学の際にはお近くの路肩にお停めください。