伊根に宿泊するなら行ってみたい!伊根の浜売り

伊根は昔ながらの漁師町。舟屋に収納された木造の舟から日々漁師さんが漁へ出かけていました。
江戸時代には伊根湾内で鰤や鮪が獲れていたんです!
豊かな漁場として栄えていたんですね。
そんな漁師町だからこそ、是非行きたいのが漁港。
今回は伊根ならではの見どころの一つ”浜売り”をご紹介します。

<浜売りに行く際は、マスクの着用などコロナ対策を万全に行った上で訪問願います>

浜売りとは?

そもそも浜売りとは、早朝漁港に水揚げされる魚を漁師さんから直接買える仕組みなんです。

仕掛けられた定置網を海から引き揚げる作業中

大型船が日の出(夏場であれば4時45分、冬場はもう少し遅い)と共に伊根漁港を出航し、大型定置網と呼ばれる全長数十メートルもある大きな網にかかった魚を獲りにいきます。所謂、大型定置網漁業です。

その後、漁を終えた船は伊根湾へ帰港。この時間は漁模様によって変動しますが、凡そ6時~7時くらいに帰ってきます。
なんと、伊根湾内の各家にはタブレットが伊根町から配布されており、帰港の15分前くらいに放送でお知らせが入ります。
そこで、今日は「イカ7ケース、アジ少々」などその日、獲れた魚種まで教えてくれてるんです。
地元民には、大変ありがたいです!
大型船が漁港に到着すると、船から魚を取り出すために専用の魚種選別機を使用します。これは魚の大きさによって大まかに仕分してくれます。そこからは地元の方々による手作業。魚種毎に細かく分けていきます。
皆さん、手さばきがすごく早い!!!

魚の選別作業中。最後の細かい仕分けが地元の方が手作業で。

ここで登場するのが浜売りです。
この選別した魚をトラックへ移す最中に漁港の方のご厚意により直接魚を購入できる仕組みが浜売りと呼ばれています。
というのも、本来は魚が競りにかけられ方が魚価は上がるので、漁師さんにとっては好都合。なので、伊根からは舞鶴漁港や宮津漁港にトラックで運んで競りにかけます。
しかし、、、それでは、地元民は魚が手に入らない。。。伊根町には鮮魚店が1軒も無いのであとはスーパーに買いにいくしかないんです。せっかく海がそばにあるのにそれはなんだか悲しいですよね。
そこでこの浜売りがあるんです!直接購入できるのでその日、水揚げされた魚を直接購入できるんです!
このシステムは基本的には地元民向けです。でも町外の人は買ってはいけないわけはないんです。
但し、買い方がちょっと難しいので注意が必要です。
必要なのは、自分のマイバケツ(もし遠方の方ならクーラーボックスがベター)、長靴、ゴム手袋、そして濡れても良い服装で。あくまでスーパーとは異なりここは漁港。なので汚れても良い恰好で来てください。
魚種ごとに価格も変わるので買うときは、自分で魚種ごとに個別の容器に分けて計量器の上に置いて下さい。
そして、現金で清算して終了。

浜売りの休業日について

浜売りは市場のお休みに伴って休業となります。
そして、市場(浜売り)は基本的に毎週土曜日がお休みですのでご注意ください。
※土曜日に加えて追加で休業もしくは土曜日を臨時で営業する日もあります。

どうでしたか?
この浜売りは京都の北部丹後半島の各地で行われています。
各地域によって獲れる魚もバラバラなので各漁港の浜売りめぐりなんていうのも面白いかも!?
是非伊根湾内の舟屋に宿泊される際には是非見学してみてください。

 

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