今回は筆者(2017年から伊根に移住)が伊根に住んで良かったなーと思う10のコトをご紹介します。
地方への移住を考えている方は参考にして下さいね。
移住して良かった10のコト
魚がもらえる
一番目は何といっても魚がもらえること!
職場の通勤時に歩いていると、地元の知り合いの方に「ちょっと!」と言われて魚の干物や刺身を貰える事があります。
特にびっくりするのが伊根の冬の名物”寒ブリ”です。
店で出す用に買ったけど余ってしまっからーって貰えるんです。凄くないですか!?
当たり前ですが鮮度は抜群です。家で美味しい鰤しゃぶとして頂きました。
そして、更にびっくりなのが鮑(あわび)!? 伊根湾の中にはサザエやアワビが普通にいるんです。
地元の漁業権を持っているおっちゃんが時々目の前で網で獲ってくれたりします!
獲れたてのアワビをもらえるなんてめちゃくちゃ贅沢です。
※もちろん漁業権が無い観光客が獲れば密漁になり犯罪行為です!!!
波の音を聴きながら寝れる
伊根の舟屋の傍に住んでいるいると海に近いので心地よい波の音と共に毎晩眠れます。
もちろん波の荒い日はうるさいですが笑
内陸部出身の私にとってはすごく魅力的です。
バーベキューが豪華
伊根では夏場にバーベキューをすることになれば、海産物は自分で獲ってきます笑
素潜りが得意な地元の方がいるので、新鮮なサザエを潜って獲ってきてくれんです。
これも都会では考えられないことで驚きました!
野菜ももらえる
同じくもらえるシリーズです。伊根は漁師町ですが、山間部に行けばちゃんと野菜もあるんですよ。
新鮮な旬の野菜や山菜もたくさんもらえます。
浜売りで魚が買える
浜売りと呼ばれる市場の朝市があるのですが、そこで新鮮な魚が安い値段で買えるんです。
(詳細はこちらへ→伊根に宿泊するなら行ってみたい!伊根の浜売り
美味しい魚を漁港で直接買えるのも漁師町ならではですね。
勤務時間が都市部に比べて短い
伊根に移住する前の会社員時代は毎日10時や11時まで働くのは普通でしたが、伊根(田舎)はもちろん業種によるとは思いますが、比較的早く退社できる会社がほとんどだと思います。
おかげで家族との時間を過ごす時間が増えたので大変満足しています。
児童手当が手厚い
これも市町村によるので、どこの町でも同じではありませんが、伊根町では2015年度より小中学校の給食費や修学旅行費、ドリルなどの教材費が、所得にかかわらず無料となっています。義務教育期間において経済面でかなり優遇されていると思います。子供がいる親御さんにとってはありがたい制度ですね。
地域全体で子供の見守りシステムがある
伊根町は人口わずか約2,000人の町です。しかも集落がいくつか点在しています。
なので自分の住む集落の人数程度であれば顔と名前が一致するぐらいの人数です。
なのでご近所さんはみんな散歩していたら気軽に世間話ができるような間柄なんです。
子供いる家庭にとっては周りの人が知り合いなのは安心ですね。
子供の面倒もよく見てくれる方が多いのですごく助かります。
生活費が低い(収入も低いけど笑)
伊根町だけではなく地方全般に言える事ですが生活にかかるコストが安いです。
具体的に家賃でいうと、ボロの古民家であれば月5,000~10,000円で住めます。
あまり古いのは困る。都市部並みの普通の物件が良いなーと場合は月40,000~60,000円で一軒家に住めます。
都市部ではありえない金額ですね。
また、生活費についても前述した通り新鮮な野菜や魚が近所で買えるので安くすみます。
水道、ガス、電気代は都市部とは特に変わりません。
あとはこれ大事なんですが!娯楽費が減ります!何故か?
居酒屋やコンビニなどが一切ないから!笑
⇒これは物事をどう見るかにもよるのですが、プラス面からみると、お金を使うような場所がほとんど無いです笑
なのでお金を使うことがないです。居酒屋チェーンに行きたくなる時もありますけど・・・苦笑
四季を感じれる
これも田舎全般に言えることですが、都市部では感じる事の出来なかった季節感を味わえます。
例えば、3月になれば伊根湾でナマコが獲れたり、4月の始めにはわかめが獲れたり、冬場になると渡り鳥であるカモメが飛来して、秋ごろになると椎の木から落ちる椎の実を拾ったり等々
動物や植物の日々の移り変わりが徐々に自分の中にインプットされていくと自分の中に季節感が生まれるんですね。
四季のある生活は単調なコンクリートブロックの中にいるよりも圧倒的に日常を色鮮やかにしてくれます。
移住して感じた地方のデメリットや課題
どうでしたか?地方に住んでみたいと感じた方もいらっしゃるでしょうか?そうであれば有り難いです。
でもやっぱり良い面ばかりではなく地方の抱える問題点もお伝えしたいのでここからは課題点についても解説します。
前提として:各地域で異なる
日本全国津々浦々、各地域それぞれにその町に住むの人々の特徴があると思います。分かりやすい特徴でいうと方言もその町の個性の一つです。なので今からお伝えする情報=日本全国にある田舎の特徴では無いのでその点だけご留意下さい。各々その町の持つ個性は土地や人による異なると思います。
ちなみに、では日本の地方間のコミュニケーションの違いとかってどうなの?と気になった方があれば是非おススメの本があります。
精神科医の森川すいめいさんが書いた本です。森川さんが全国の自殺率の低い地域(=自殺希少地域)を回ってそこに共通するものは無いのか?探していく物語です。
内容は読んで頂ければ良いですが、一言感想だけいうと、タイトルの”その島のひとたちは、ひとの話をきかない”の通り、ちょっと大雑把なくらいのコミュニケーションの方がストレスなく良いよねーと個人的には感じます。
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干渉、おせっかいという文化
田舎は良くも悪くも狭いコミュニティであることが多いです。
これにはもちろん良い点、悪い点それぞれあります。良い点としてはお互いが顔見知りなので、困った時などは助けてくれます。特に移住者にとっては、慣れない土地での新生活では重要な点です。
一方でこれがネガティブに働く事もあります。
人によっては自分の行動が監視されている、見張られていると感じてしまうことがあるのも事実です。
例を挙げて説明します。例えば移住してすぐ隣のおばあちゃんと仲良くなったとします。
その日の晩あなたは遠くに出かけた関係で帰宅が夜の12時になりました。
すると、翌朝隣のあばあちゃんから「昨日は遅くに帰ってきたねー。心配したよー。」と言われたらどう感じますか?
都会に住んでいたらちょっと怖いと感じるかもしれません。
でもこれ、地元のおばあちゃんからすると単純に親切心から発した言葉なんです。
こういうちょっとした事がどんどんエスカレートしていけば負のスパイラルへとハマってしまいます。
近所の方が行為でしてくれる事も全部監視されているように感じてしまうんです。。。
こういったコミュニケーションの取り方が異なるのも大きなストレスに感じてしまう方もいるようです。
このあたりは今後移住者を継続して増やしていくには課題だと感じます。
有望な人材の不足
これも地域によって異なりますが、多くの地域が抱えている共通の問題点としては人材不足があると思います。
特にその生まれも育ちもその地域でそのまま就職した方で、物事を俯瞰的に見れる能力が高いとはいえない方が
多いのも事実だと思います。
もちろん同じ境遇の方が全員という訳では無いですが、そういう傾向があると感じます。
終わりに
最後までご覧頂きありがとうございました。
地方には地方の良さがあると思います。
もし今お伝えしたような暮らしに関心があれば是非移住もご検討下さいね。