京都駅から車で２時間、公共交通機関では電車と路線バスを乗り継いで３時間半でようやく辿り着ける小さな漁村”伊根の舟屋”。
京都府北部の丹後半島の一角にあるこの小さな町はこの特異な風景により人気の観光地として知られています。
人口わずか1,800人程度の町に年間約35万人もの方が訪れています。その目的は伊根の景色。
周囲約5㎞に渡って230軒続く舟屋の景色は圧巻です。
伊根の舟屋って住めるの？
結論から言うと、住めます。元々は木造船を納める舟の倉庫として利用されていましたが、今は舟を持っている家も少なくなってきており代わりに民宿や民家にする家が増えてきています。なので住むことは可能です。
では、”どうやって空き家を見つけるのか？”かという疑問が生まれます。
この答えとしては、”空き家を探して自分で交渉するしかない”です。
というのも伊根の舟屋は現在テレビで頻繁に放送されるほど全国的に知られています。
ですので、舟屋を借りたい、買いたい人はたくさんいるので簡単に表には出てこないのが現状です。
とはいえ、一応いくつか方法がありますのでご紹介させていただきます。
方法①空き家バンクを情報調べる
空き家バンクとは自治体による空き家の登録制度です。
以下がその説明です。
伊根町では、空き家の有効活用を通して、町民と都市住民の交流拡大及び定住促進による地域の活性化を図るため、空き家情報登録制度「空き家バンク」を開設しました。
「空き家バンク」は、伊根町で居住することを希望している方に、空き家・空き地の情報をホームページ等で紹介するものです。伊根町において、「空き家・空き地」をお持ちの方で、当バンクでの情報提供にご協力いただける方は、ご連絡ください。「空き家バンク」は、‘暮らしたい’と（空き家等の物件を）見て欲しい’をつなぐ架け橋となればと考えています。
つまり、地元で売りたい人と買いたい人をつなげるマッチング制度です。但し、あくまでマッチングのみを目的としており実際の交渉は当事者間にて行う必要がありますのでご注意下さい。
伊根町の空き家バンクの最新の情報はこちらのホームページをご覧ください。
伊根町空き家バンク情報掲載ページへ
見てもらうと、所在の「伊根町字亀島」「伊根町字平田」「伊根町字日出」が伊根の舟屋周辺の土地になります。その土地が舟屋かどうかまでは直接問い合わせて確認するしかありません(海沿いに並ぶ舟屋と並んで道路をまたいだ山側にも家屋が建っているので！ここも住所として一緒です。)
ちなみに、実情としてはこのページに舟屋が掲載されることはほとんどありません。
近年の観光地として人気の場所なだけに欲しいという人も多いので、ここに掲載される前に個人間で売買されるケースの方が多いと思いんです。
儲け話には人が集まるのは世の常ですね。。。
方法②不動産会社に相談
2024年現在伊根町内には現在2社不動産会社があります。
どちらも地元密着型なので、まずは相談してみるのもおススメです。
➀ぐり不動産
guri（ぐり）は丹後で漁礁という意味のことば。海の中の漁礁に集まる魚のように多様な人々が集まる場をつくり、
豊かなコミュニティを創造する。そんな未来を目指した、伊根町の小さな不動産屋です。ここは宿泊施設も自社で運営されているため、観光事業にも取り組んでいきたい方はいろんなアドバイスも受けられる点がメリットですね。
ホームページ：https://guri-llc.com/
②不動産の沢田電機
地元の電気屋さんが新たに不動産部門を立ち上げられました。不動産の賃貸及び購入の際に工事が必要になった時には合わせて依頼もできるため、スムーズに進めていける点がメリットかなと思います。
ホームページ：https://sawada-denki.co.jp/realestate
伊根町全体で見てみると
今までお伝えした通り伊根の舟屋に住むのは難しいことが分かってもらえたと思います。
では、伊根町全体ではどうでしょうか？実は伊根町って広くて、伊根の舟屋のある集落以外に
土地や建物はあるんです。人口でいうと、伊根の舟屋エリアに半分、後の半分はそれ以外の場所に住んでいます。
なので、もし伊根の舟屋以外でも伊根町内に住めればいいなと思っている方には比較的容易に住居を見つけれると思います。
（せっかくなら舟屋に住みたい人が大半かもしれないですけど。）
例えば、伊根町が管理している町営住宅もその一つです。最初は調整住宅に住んでそこから住まいも探すのもありですね。
施設によっては年齢制限や所得制限がありますのでご注意ください。
家賃は世帯数や年齢、所得によって変動しますので直接下記町営住宅のページにてご確認下さい。
伊根町唯一の別荘地”泊(とまり)”
もう一つご紹介したいのが泊の別荘地です。伊根の舟屋から車で10分ほど行った場所にある”泊(とまり)地区”には別荘地として山林を開発されたエリアがあります。昭和のバブル時代に建てられた建造物です。古民家は苦手という方にはおすすめです。
近年では手放す人も多く、売り物件が定期的に出ている印象があります。実際にグーグルの検索でも何件かヒットします。
空き物件の内覧等を希望の方は一度上記の不動産会社へ問い合わせてみることをおススメします。
ちなみに、住みたいけど仕事が無いと住めないし。伊根町内にそもそも仕事ってあるの？
そんな方のために伊根でできる仕事をまとめてみましたのそちらも是非ご覧ください。
